50歳からのアニメ

国際化したアニメを昭和世代から再評価してみます。

アニメ「約束のネバーランド Season2」を視る(ネタばれ有り)

「今日が私達の第一歩」「最初の朝だ。」
アニメSeason1最終話、最後の場面でのエマのセリフだ。
無事、農場(プラント)を脱出し、アマゾンを連想させる樹海を見渡せる場所で日の出を見ている15人の希望に溢れた表情。

そして、

「自由って、なんて美しく、なんて過酷なんだろう」
厳しい現実を目の当たりにし、静かで重いエマの心の中での独白だ。
Season2冒頭、夜中に野生化した鬼に追われている必死に、けれども冷静に逃げている15人の表情。

波瀾万丈の幕開けを告げ、視聴者を引き込み、期待に胸を膨らませる展開だ。

約束のネバーランド白井カイウ先生原作、出水ポスカ先生作画の漫画で2020年6月に完結し、コミックは全20巻が刊行されている。
アニメの第一期は2019年1月から3月まで全12話が放映され、食用児の年長組が農場から脱出するまでが描かれた。
農場の脱出までは、概ねコミック第4巻までに描かれており、今回、Season2では残り16巻の熱い展開をどこまで描いていくのか、既に全巻購入し結末を知っている私は余裕を持って視聴している。

そのつもりだったのだが・・・

公式アニメサイト
neverland-anime.com

公式Twitter
twitter.com


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以下、ネタばれ有り
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第5話で死んだはずだった「ノーマン」が登場した。
原作コミックでは第14巻第119話の「邂逅」で登場したノーマンだが、いきなりの登場である。
それ以前にも変更点はある。
ミネルヴァとの約束の地B6-32で地下シェルターに入ったエマ達を待ち受けていた13年前グローリーベル農場からの脱走者「ユウゴ」(オジさん)が居なかった。
ユウゴが登場しないなら、同じ13年前の脱走者「ルーカス」はどうなるんだろう。
「新農場」の特殊能力者達は?

残念ながら、第6話特別編「道標」のクレジットが流れるオープニングの背景画面には、Season2の第1話で登場した鬼の協力者「ソンジュ」と「ムジカ」と15人の脱走者そして「ノーマン」以外は登場していない。
ひょっとしたら、残った子供達の救出を描くために「バイヨン卿」や「レウウィス大公」は省略されたのだろうか?

ただ、シリーズ構成に、原作者「白井カイウ」先生の名前が脚本家「大野敏哉」の下に記されている。
原作者が重要人物であるユウゴ等を切り捨てるはずが無い。
ノーマンと一緒に登場した鬼の格好をした連中は間違いなく新農場」の特殊能力者だろう。

そう考えるとオープニングに全くヒントを与えてない意味も想像してしまう。

コミックを読み終えている約束のネバーランドファンも「純粋にアニメを楽しめ」と・・・。