50歳からのアニメ

国際化したアニメを昭和世代から再評価してみます。

「弱キャラ友崎くん Lv.5」を読む(ネタばれ有り)

弱キャラ友崎くん」は、第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作でガガガ
文庫から2016年5月に出版された。

高校生オタクを扱った学園ものだが、「恋愛」より「人付き合い」をテーマに
主人公が成長する様を描いている。
私自身は嘘を塗り固めることが大嫌いなので、なるべく地のままで生きていた
いと考えているのだが、この主人公は「表情・仕草・言葉使い」を操ることに
よって「人生ゲームの勝者になるキャラ造」を学んでいく。

第5巻(Lv.5)の巻末に屋久ユウキ先生から、コミカライズの作画担当が千田
衛人(ちだえいと)先生に決まり、スク・エニ刊行の月刊ガンガンJOKER
1月号(2017.12.22発売)から連載開始という話があり、早速、購入した。
(千田先生は「花咲くいろは」のアニメ作画担当なので、アニメ化も視野に
入っていると思う。)

        • (マンガのネタばれ有り)

マンガの第1話では
冴えないオタク男子高校生の友崎文也(ともざきふみや)は、ネトゲのアタファ
ミという世界ではnanashiというキャラ名でトップであり続けている。
そのアタファミで二位にあり続けるNO NAME氏とオフ会で初めてあったところ、
その正体がクラスメートで学園ヒエラルキーのトップである日南葵(ひなみ
あおい)であり、日南に「人生」というゲームにおいて何も努力していないこと
をなじられ、日南を師として、自分を変えることにチャレンジするというところ
まで描かれている。
取りあえずの目標「かのじょでもできた?と言われること。」
中くらいの目標「来年までに彼女をつくること」
・・・まだ、読んでいない人は是非第1巻から購入して欲しい。
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ラノベ第1巻

小学館の作品説明
www.shogakukan.co.jp
個人的作品紹介

        • (ネタばれ有り)

登場人物は名前が分かりにくいので巻頭にあるイラストと名前を頭に焼き付けて
おくと良い。
特に親密度によって呼び名が変わるので誰のことか分からなくなりやすい。
姓名、姓のみ、名のみ、通称(または愛称)が登場人物の親密度や性別で変わっ
てくる。
読み始めと同時に登場人物の名前と特徴を覚えておいた方が良い。

巻頭からのイラスト付き登場人物は
日南葵(ひなみ あおい) ⇐通称「あおい」
七海みなみ(ななみ みなみ) ⇐通称「みみみ」(「みんみ」も有り)
夏林花火(なつばやし はなび) ⇐通称「たま」
泉優鈴(いずみ ゆず) ⇐通称「ゆず」
菊池風香(きくち ふうか) ⇐第5巻まで菊池さん

で、当然のように主人公を除いて男子高校生のカラーイラストは無い。
(主人公は目次の右下に小さく冴えなく描かれている)
しかも下の名前はかなり後になるまで出てこない。(^0^)
クラスの男子ボスグループ
中村修二(なかむら しゅうじ)
水沢孝弘(みずさわ たかひろ)
竹井(たけい) ⇐第5巻現在名無し。名前だけで無く、その扱いも酷い。
悪役というか
紺野エリカ(こんのえりか)という女ボスも登場するがイラストは無い。

ちなみに高校の所在地は埼玉県。
大宮駅周辺の描写もでてくるので、大宮市と浦和市に住んでいたことのある
私にはイメージしやすかった。

第1巻はクラス内派閥構成や人間関係が紹介され徐々に「屋久ワールド」へ
引きずり込まれていく。

最後は中村ってホントは良い奴?的な雰囲気で終わる。

閑話休題

第2巻から第4巻までの内容は省略する。第1巻の紹介だけでは抜けている
登場人物も多いが、第5巻の感想を書くには充分だからだ。
第5巻では、普通?の男子高校生に成長した主人公がクラスメートの窮地を
救うために行動する。

ことの発端は中村と葵がつきあい始めたことにある。
「中村」に恋慕していた女王「エリカ」は、友達が少なく正義感が強い「たま」
に目を付け、鬱憤晴らしのための陰湿な嫌がらせを開始する。
嫌がらせに抗議する「たま」
しかし、強すぎる抗議はクラスの澱みとなって、いつしか正しいはずの「たま」
を非難する空気がクラスに流れ始める。
「たま」の親友である「みんみ」が心痛める中、何故か動こうとしない「日南」。

「友崎」は「日南」から学んだスキルが「たま」にも応用できるのではと考え、
たまの救出作戦を開始する。
「水沢」が加わり「竹井」が加わり「菊池」が加わり、うまく回り始めた矢先、
些細なミス(見逃し)が事態を急変させる。

「たま」が大事にしていたストラップの人形が引き裂かれたのだ。
以前だったら激怒していたはずの「たま」

『友崎も水沢も竹井も風香ちゃんも、みんみもね。みんな私のために、いろいろ
してくれてたてせしょう』
『だから。台無しにしたくないからね。...わたし、ちゃんと我慢したんだ』
『がんはって、我慢したんだ、わたし...』
『でも、もう私、逃げ出したい...っ』

『許さない』
・・・・・・・ついに、日南が動き出す。

ラノベ第5巻

小学館の作品説明
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第2巻から第4巻を読むと、友崎と菊池さんの関係や、イケメン水沢が誰に
気があるのか等が判って面白い。

ラノベ第2巻

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ラノベ第3巻

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ラノベ第4巻

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