50歳からのアニメ

国際化したアニメを昭和世代から再評価してみます。

2017年春アニメが面白い(その4)ゼロから始める魔法の書(ネタばれ有り)

まずRetweetキャンペーンが5/22〜5/29までの期間限定なので公式Twitterを紹介しておく。
twitter.com

***

ゼロから始める魔法の書」は、昨年末の50%offキャンペーン期間中に買いあさったラノベの中の1シリーズだ。
12シリーズ約60冊をまとめ買いして、一番最初に読んだのがこの本だ。
大量に購入したうえ、映像化作品はひとつもなかったことから、まず何から読むか決めるのに各シリーズ第1巻「あとがき」を読むことにした。
そしてこのシリーズの「あとがきのあと」には、
なんと、
私が大好きな魔法科高校シリーズ作者の佐島勤先生が
「不善なる世界の、善性の物語」と題する「場違いなファンレター」を寄稿しており、
これが決め手となった。
「中古でも恋がしたい」「ようこそ実力至上主義の教室へ」「暗黒騎士を脱がさないで」等面白そうな作品(実際に面白い)より
こちらを先に読破したのは佐島勤先生の寄稿のおかげと言える。

第5巻までしか購入していなかったので、50%off期間中に当時発売されていた第7巻までを購入。
今年2月には第8巻が発売されたので早速購入した。

第9巻は6月9日に発売予定だ。



アニメ化されてからコミックを購入したのだが、こちらもクオリティーが高く、購入して良かったと思っている。

最新刊「ゼロから始める魔法の書(VI) 獣と魔女の結婚ごっこ (仮)」 (電撃コミックスNEXT)は6/26発売予定だが電子書籍版が同時発売かどうかは不明だ。

***


アニメ公式サイト
zeronosyo.com

***

(以下、ネタばれ有り。)
さて、現在公開中のテレビアニメ第7話 「王都プラスタ」は、進行上、原作ラノベ第1巻第五章「火刑」に相当し、コミックでは第3巻11話に相当するはずなのだが、
テレビアニメ第7話で描かれている王都プラスタにおける物売りおよび宿屋での「獣落ち」の悲哀さを感じさせる部分は存在せず、アニメ用にあらたに設けられたものだ。
原作には無い「獣落ち」が市民に恐れられ、忌み嫌われている現状と「傭兵」がきちんと代金を支払う実直な性格を敢えて描写しているわけだが、
少なくとも原作ラノベ第8巻まででそのような表現が必要な場面を読んだ記憶が無い。
このアニメの制作会社は「WHITE FOX」で、私が好きな「ヨルムンガンド」「はたらく魔王さま」「Re:ゼロから始める異世界生活」を制作した会社なので、
まさか、時間調整のためにこのようなシーンを描いたとは考えたくないが、どのような展開になるか少し心配だ。

原作を読んだ限りでは「ゼロ」が「傭兵」を気に入った理由が「穴倉」から出てきて最初にまともな会話をした異性だったからとか、
ゼロが魔法使いであることを隠すために合理的に魔女の天敵である獣落ちを選んだためとかがピッタリ当てはまってしまい、
一緒に旅しているうちに少しずつ惹かれていくという要素が足りない気がしているので、
その辺を補うような展開になれば良いなぁとも思う。