50歳からのアニメ

国際化したアニメを昭和世代から再評価してみます。

2017年春アニメが面白い(その3)「進撃の巨人 Season2」(ネタばれ有り)

進撃の巨人 Season2はアニメが原作漫画を上回っていると感じる作品の一つだ。
もちろんSeason1でも感じていたのだが、Season2が開始されたのを機にSeason1を再視聴してみて改めて制作会社や声優のすごさを実感している。
漫画でもわくわく感は味わえるのだが、アニメは臨場感がすごい。
特に「立体機動装置の動き」は視点がブランコでの動きのように動き躍動感が半端なく伝わってくる。
また、声優陣のキャラ表現力がすごく、エレン、ミカサ、アルミン等原作漫画に頻出するキャラの性格を違和感なくそして忠実に捉えている。
通常は今まで視聴してきた作品のキャラが時々この作品のキャラのうえにも出てきて、
「あっ!この声や言い回しは○○作品の××だ。」とか感じてしまい、興ざめになる瞬間があるのだが、
進撃の巨人ではサブキャラの一部を除いてこのような事態が起こらない。
これは恐らく「進撃の巨人の世界観」がユニークであるため、声が同じでもキャラ被りしにくいという一面を持っているためだと思う。

さて、今日(5月21日)放送された第8話「追う者」は通算で第33話にあたり、原作コミックでは第11巻のp100〜p142に相当する。

原作コミックではさらっと進んでいっているのだが、アニメはエレン達の幼少時代が詳しく描かれており、脇役であるハンネスの心情もより的確に伝わるよう描かれている。
この後にハンネスにおこる事態を既に承知している者としては、まさにキャラに命が吹き込まれているような気さえしてくる。
結構、原作を「ないがしろ」にするアニメを多数見せられているイチ視聴者としてはアニメ制作会社に深く感謝したいと思う。
ちなみに制作会社は「WIT STUDIO」である。
www.witstudio.co.jp

公式ホームページは
shingeki.tv

公式Twitter(ただし漫画担当者)は
twitter.com

アニメ関係のTwitterWIT STUDIOを参照した方が良い。
twitter.com

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以下、ネタばれ有り。

原作の漫画は既に第22巻まで発行されており、爆発的なヒットに伴い小説化、外伝、ゲーム等ものすごい広がりを見せている本作品だが、
最近購入した小説および漫画の中でお勧めなのが「進撃の巨人LOST GIRLS」だ。
コミックの第1巻は「アニ・レオンハート(女型の巨人)」が捕獲される前日、憲兵隊任務と翌日の行動の板挟みの中、何を考えどのように行動していたかを描いている。
個人的に抱いていたアニのイメージとは少し違っていたのだが、原作者の諫山氏の世界観が忠実に描かれているとのことだから、将来、アニが固形物の中から出てきたときに参考になると思う。
コミック第2巻は「ミカサ」が幼少時代を思い出す形になっていて、彼女がエレンに執着する理由の一端が見えてくる。
「すごい」と感じたのは最後にアニとミカサが今までのストーリーを伏線として繋がっていることだ。
どのような繋がりが描かれているかを書いてしまうと絶対にマズいのでぜひ原作を購入して読んでいただきたい。

進撃の巨人 LOST GIRLS(1) (講談社コミックス)

進撃の巨人 LOST GIRLS(1) (講談社コミックス)

進撃の巨人 LOST GIRLS(2) (講談社コミックス)

進撃の巨人 LOST GIRLS(2) (講談社コミックス)

小説 進撃の巨人 LOST GIRLS (KCデラックス)

小説 進撃の巨人 LOST GIRLS (KCデラックス)