50歳からのアニメ

国際化したアニメを昭和世代から再評価してみます。

「星界の戦旗Ⅵ」を読む。(ネタばれ有り)

星界の戦旗VI 帝国の雷鳴」が2018年9月15日に発売された。
待望の第二部の始まりだ。
速攻で購入し、3時間で読破した。
電子書籍版は描き下ろし小説で挿絵がついていない。
紙書籍はどうなってるのか少し気になるのだが、先日、アニメとシリーズの第4巻と第5巻を読み返していたので、キャラの名前とイメージはしっかりと脳裏に焼き付けておいた。

ハッキリ言ってもう60近い私の歳では、数年前の記憶を頼りに読破することは不可能だ。
事前に準備していたこともあって今作も十二分に楽しめた。

ただし、これはあくまで私の感想で、漢字が得意で無い方には基本的にお勧めできない。
ルビが全てアーヴ語の発音(カタカナ)となっているくせに難しい漢字が多用されているためだ。

もちろん漢字を象形文字として読み流せる方にはお勧めだ。(^0^)

さて、
前作では、帝国は首都星ラクファカールを失い、皇帝を失い、ラフィールは父と弟のいる宇宙と分断されてた。

今作では
前作から既に10年が経過しており、前作まではラフィールとジントの物語だとかろうじて意識できたが、今回はラフィールに焦点が当たっている。

まず、ラフィール率いる練習艦隊の教育が終わったところから物語はスタートする。
次に弟のドゥヒールの動向が。
コトポニーの元で着々と経験を積んでいる。ただし、皇族なので司令官として。

練習艦隊の教育を終えた練習艦隊司令長官ラフィールは、皇帝に命ぜられ霹靂(へきれき)艦隊(ルビはロドルショット)司令長官としてスキール王国との連絡路の確保つまり4カ国連合のひとつである人民主権星系連合体を打ち負かすこと。

ラフィールは首都星奪還作戦の方が効率が良いと考えているのだが、上奏する権限が無い。
皇帝の命には逆らえず出発するが、予期せぬ事態が待ち受けている。
ハニア連邦の参戦だ。
上層部ではハニア連邦は参戦してこないとふんで計画を立てていたため物資が不足し、ギリギリの戦いを強いられる。

しかし、10年という歳月はハニア連邦内に分裂を生み、4カ国連邦の高飛車な態度は人民主権星系連合体に厭戦気分を植え付けていた。

戦いはラフィールの勝利に終わる。