50歳からのアニメ

国際化したアニメを昭和世代から再評価してみます。

「スキップ・ビート! 第1巻〜第5巻」を読む。(ネタばれ有り。期間限定無料有り。)

帰国して暫くは小倉駅近くにあるポパイでマンガを読んでいたが、細かな字が読めなくて電子書籍を購入し始めた。
その原因となったのが、この「スキップビート」なのだが全巻読破しているにもかかわらず、ブログに書いていなかったことが先日判明した。
最新刊である第43巻については別ブログで書いているので第1巻からの物語について書いてみよう。

haru-z1k.hatenablog.com

なお、Kindle版は第5巻までが、2019年2月4日までの期間限定無料(期間を過ぎると読めなくなる)だ。

有料版は現在ポイント増量中だ。
☆ ☆ ☆

京都の実家の家業(旅館)が嫌で、家事手伝い要員として幼なじみの「最上京子(もがみきょうこ)」を連れて家を出た「不破松太郎(ふわしょうたろう)」。
芸名「不破尚(ふわしょう)」でミュージシャンとして活躍し、ナイスバディのマネージャー「安芸祥子(あき しょうこ)」と同棲状態になり、京子を捨てる。
捨てられた京子は尚を見返すため、自ら芸能界に入ろうと大手プロダクションのLMEの新人発掘オーディションを受ける。
LMEの看板スターである「敦賀蓮(つるがれん)」に不純な動機を指摘され嫌がらせを受けたり、真剣に俳優としてデビューしようとしている「琴南奏江(ことなみかなえ)」と出会うことになる。
特技で大根の桂剥きで薔薇?を作り、社長の目にとまった京子だが、「芸能界、プロとして大成したいなら、観客を愛し愛される心が必要」という事実を知り自分が「愛」という行為を無くしていることに愕然とする。

☆ ☆ ☆

いったん芸能界入りを諦めた京子だが、ガソリンスタンドでバイトしているとき給油に訪れた不破尚に気づいて貰えず、頭の片隅の記憶に残されていない自分に怒りと怨念で再起動する。
「ショータローをぎゃふんと言わせる」
下宿先兼バイト先である食事処「だるま屋」の大将に、こけても起き上がれるよう、決心が揺るがないよう小さなだるまを渡され、片目を入れる。

再び訪れたLMEでは既に京子の居場所が確保されていた。
アッサリと切り捨てるには惜しい素材だが重要なものが欠けている。
そういう人材の欠けている部分を育てるためにJMEの宝田社長が作った部門。
『ラブミー部』
制服は目に痛いピンク色のつなぎ。
人として大切な感情を取り戻すためのリハビリが開始される。
最初の大きな仕事は、我が侭に育ってしまったアイドル歌手、松内瑠璃子(まつないるりこ)の野外活動における日焼けを防ぐための傘持ちだったのだが、左足を骨折してしまう。
救助を待つキョーコ(芸名は京子だが作品中ではキョーコちゃんと記載されている)の元に来たのは瑠璃子の共演者でキョーコに何かと辛く当たる蓮だった。
現場に到着したキョーコに本性を現した瑠璃子が嫌がらせする。
我が侭ばかりでちゃんとした演技をしない瑠璃子に監督がキョーコを当て馬として起用する。
演技におけるお嬢様然とした立ち振る舞いは明らかにキョーコに軍配が上がるが、次のシーンは正座する必要がある。

☆ ☆ ☆

璃子は茶道の演技で集中力を欠いていることを監督に指摘されキョーコと交代させられる。
演技が始まると笑顔になるキョーコ。
「痛いに決まってんじゃねーか。あの子。根性は既にプロ級だ。」
根性を見せるキョーコに相手役の蓮が本気を出す。
蓮の本気に演技をさせられるキョーコ。
それに気がついたときキョーコは既に限界に達していた。
演技を中止するよう監督が声をかけるのだが、
「お客さまが席を外されない以上、私が席を外すことは許されません」
慌てて蓮が舞台から降りるとキョーコが気絶する。
キョーコの根性にデビュー時の気持ちを蘇らせる瑠璃子
「もう一度、演らせて下さい」
璃子から100点スタンプをもらったキョーコだったが、尚への復讐心で動いたことを蓮に告白し、-10点スタンプをもらってしまう。
目標に新たな項目が加わる
『打倒!敦賀蓮、必殺!ショータロー』

そんな折、新人発掘オーディションでキョーコに実力の差を見せつけた琴南奏江がラブミー部員2号として加入することになる。
彼女もまた愛の欠損を社長に指摘されていた。
蓮を弄ぶ演技力を身につけるため、LMEプロダクション付属養成所俳優科に入ろうと考えるキョーコだが、社長からラブミー部員として養成所に招集がかかった。
孫娘、宝田マリアを矯正して欲しいと。
マリアは養成所で演られている課題の内容が気に入らず、練習のジャマをしていたのだが、キョーコは課題の内容がおかしいと言い出す。
アドリブで演技内容を変えることになったキョーコ。
「親だった本気で実の子を憎めるの。あなたはね。お父様に憎まれているの」

☆ ☆ ☆

キョーコの演技に連れられてマリアが舞台に上がる。
キョーコに上手く誘導され、父親への愛情と父親からの愛情に飢えていた事に気づくマリア。
「答えが出た。パパとの間に壁を作ってたのは私の方だ」
キョーコをお姉様と慕うマリアの完成。
一方、奏江はキョーコの機転と演技に心底驚いていた。
奏江はキョーコをライバルとして認識する。キョーコは奏江に「モー子さん」というあだ名を付ける。
宝田社長はマリアを矯正させた功績として養成所を無料とすることを考えていたのだが、養成所の女の子達のクレームによって分割払いで通うことになる。

未成年のキョーコをデビューさせるため母親の承諾を確認する社長だったが、キョーコは今にも泣き出しそうな表情で言う。
「私がどこで何をしていようが関心の無い人だとわかっていても、それでも、母親の了承が必要ですか」
心を静めるために階段でお守りを握りしめるキョーコ。
キョーコのお守り碧い石登場。
階下へ落としてしまった石を蓮が拾う。キョーコを繋ぐアイテム。
蓮が「久遠ヒズリ(くおんひずり)」←本名だった頃、京都でキョーコに贈った石だった。

キョーコの上司でタレント部主任の「椹武憲(さわらたけのり)」からテレビ番組(TBM)の仕事が斡旋される。
「まあ、いいか勉強にはなるだろうしな」
斡旋されたのは鶏の着ぐるみの仕事だった。
新番組、初仕事。
最初のゲストは不破尚だった。
尚の人気を落とすことを画策するキョーコだったが、ピンポイントで弱点を突かれる尚に疑念を持たれてしまう。
着ぐるみを剥がされそうになり、ゲストをしめるキョーコ。
当然、クビを言い渡されてしまう。
着ぐるみのままで途方に暮れるキョーコの前に「天手古舞い」の意味で悩んでいる蓮が現れる。
着ぐるみだと丁寧に対応してくれる蓮。
気分転換になったキョーコだった。

☆ ☆ ☆

いきなりテレビ局に出禁を喰らったキョーコだったが、1回目の坊(着ぐるみの名前)が良いという視聴者の人気でレギュラー出演が決まったキョーコ。プロデューサーには嫌われているが・・・。

本社で目が合ったのに無視していると、蓮が先輩としてキョーコに挨拶指導をする。極上高級紳士スマイルで。
この極上高級紳士スマイルは、このあと蓮の心の裏側として度々登場することになる。
蓮にCMオーディションを受けることを相談するキョーコ。
ピンクのつなぎを着ていないキョーコに蓮が告げる。
「芸能業界、目立ってナンボの世界なんだから、人目を引けるものはなんだって利用しないと」
「もっと欲求を持つべきだな。誰よりも目立ちたいって」
「君は スターになりたいんだろう。」
オーディション会場でモー子さんと鉢合わせしたキョーコだったが、モー子の様子がおかしい。
子供の頃から、金と権力でモー子の前に立ちふさがっていた「高園寺絵梨花(こうえんじえりか)」のせいだ。
監督無しの一次審査オーディションで圧倒されたふたり。
諦めかけたモー子にキョーコのビンタが炸裂する。

目立ってナンボのもの。ふたりは二次審査オーディションでラブミー部のピンクつなぎを着て登場する。
演技力で圧倒するモー子。どうやら二つある席のひとつはモー子に決まったらしい。
モー子に嫌みを言う高園寺、キョーコのことを聞かれて、
「ハッキリ言って第二課題であの子が何をしかけてくるか予測が付かない。私がアドリブであの子についていけるかどうか不安になるくらいあの子は
どこかおかしくて変なのよ」
モー子の言葉を聞いて、キョーコに探りを入れ、ネタを盗む高園寺。
土壇場で、ネタを高園寺に盗まれたキョーコは、頭をフル回転させて瞬時に別のネタを準備する。
最初に考えていたネタよりインパクトのある演技。
二人目はキョーコに決まる。