50歳からのアニメ

国際化したアニメを昭和世代から再評価してみます。

2017年春アニメが面白い(その5)ベルセルク(ネタばれ有り)

ベルセルクヤングアニマルで1989年から長期連載中の私がもっとも好きな漫画のひとつだ。
www.younganimal.com

コミックは現在第38巻までが発売されているが第38巻が発売されたのが2016年6月で、もう1年近く新刊が出ていない。
通算28年間で38冊だから、そろそろ新しいのが出ても良いのではないかと思うのだが、ヤングアニマルそのものを購入していないので話がどこまで進んでいるのか分からない。

アニメについては1997年に「剣風伝奇 ベルセルク」として全25話が放送された。
anime.dmkt-sp.jp

2012年にはこのテレビ版アニメに相当する時代が映画「ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵」、「黄金時代篇II ドルドレイ攻略」、「黄金時代篇III 降臨」の三部作で公開されたが、CGを多用し、テレビアニメとは比較にならないほど洗練されたものとなっている。
dアニメストアで視聴できるのでこちらを視てからテレビアニメの第2期を視聴すると良い。
anime.dmkt-sp.jp

テレビアニメ第2期は第1クールが2016年7月〜9月に放送され、この4月から続きが放送されている。
映像は文句の付けようがないほど素晴らしいのだが、進行を早めるためか原作の大事な部分も含めてストーリーが端折られていて私には不満だ。
制作会社はライデンフィルムだ。
lidenfilms.jp


第一期のダイジェスト版(約25分)がYouTubeで公開されている。
www.youtube.com

アニメ公式サイト
berserk-anime.com

公式TwitterはアニメーションGIFや動画等お宝?が多数あるので是非フォローしておいて欲しい。
twitter.com

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(以下、ネタばれ有り)

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第二期は概ね原作コミックの第16巻の終わりくらいから始まっているが、現在放送中の第20話「クリフォトの汚濁」(dアニメストア)、第21話「狂戦士の甲冑」は原作コミックの第27巻〜第28巻に相当する。
anime.dmkt-sp.jp


この「クリフォトの汚濁」で「ドクロの騎士」が自分の体内から取り出す「呼び水の剣」は、ベヘリットを体内で練り上げたものという説明がある。
原作コミック第16巻157ページには、このドクロの騎士がガッツの通り過ぎた道で、ガッツが倒した使徒が持っていたものと思われるベヘリットを飲み込むシーンがあり、「呼び水の剣」への重要な布石となっているのだが、アニメでそのシーンが再現されることはない。
1997年に公開されたアニメも今回のアニメも、今回の「呼び水の剣」にみられるように原作と展開が違う部分が多く、戸惑いが多いのだが、細かいところさえ気にしなければ映像美と音楽だけで十二分に楽しめる作品だと思う。
しかし、より本作品を楽しむためには原作は是非読んでおいて欲しい。