「ベイビーステップ」ついに完結

昨年12月15日に「ベイビーステップ　第47巻」が発売された。
「10年間ありがとう。」というとで、ついに完結した。
ただ、完結といっても「慶稜チャレンジャー」で優勝しただけなので、
プロでの活躍や恋人になった鷹崎奈津との関係など、まだまだ展開できる
道はあったと思う。

しかし、
「ベイビーステップ」というタイトルからは、内容がどんどんと
かけ離れていったと思う。

特にプロの世界に入ってからは、スポンサーや専属コーチとの契約など
「ひとり」では活動が難しいことが明確に示されており、
ヨチヨチ歩き（自立歩行）というイメージからは、明らかに離れており、
きっと人気が高くて、止めるに止められなかったのだろう。

- - - - -

私自身は2014年のNHKのアニメが切っ掛けで原作を読むようになり、
運動神経が特に優れていたというような特徴が無い「丸尾栄一郎」が、
ノート（情報）を活用して、他人より優れた動体視力という小さな武器だけで、
どんどん駆け上がっていく姿や、彼に刺激されて、彼の周りに居る者たちもまた
向上していく姿に、チート主体のマンガやラノベに無い魅力を感じた。

ただ、モテモテになるのは気に入らなかったが・・・。
「勉強しか取り柄の無かった冴えない男」というのは、松本零士ファンの
私にとって琴線に触れる部分でもある。
もっとも「栄一郎」は自分が持てていることに気づかず「なっちゃん」一筋
なので、そこは良しとしよう。

学ぶべき所が見える青少年?にお勧めのシリーズである。
全巻