50歳からのアニメ

国際化したアニメを昭和世代から再評価してみます。

今日見たアニメ(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。-続- 第5話)ネタバレ有り。

第5話 その部屋には、紅茶の香りはもうしない。
やはり原作ラノベを読んでからアニメを見るとかなり面白いと思う。アニメはラノベの詳述部分を端折って進めているので、アニメだけ見ていると理解が難しいところが所々有る。では駄作なのかというと原作ラノベを読んだことのある人に、より楽しんでもらうことができる作品に仕上がっており、ああ、こういうアニメも「あり」なんだと理解した。
原作ラノベに忠実ではないのだが、押さえるべきところは押さえてあり、アニメの方が良いと思える変更もある。もし自分がラノベ作家だとしたら、こういうアニメ制作会社に制作を依頼したいと思う。
制作会社はfeel.
アニメーションの企画・制作|有限会社feel.(フィール)
ちょっと前まで、アニメと言えば子供や中二病向けだと考えていた私にしては、「すごい進歩(自画自賛ともいう)だ。」

今話は、「生徒会選挙の依頼」について解決するオチの部分だが、原作ラノベ第8巻「⑦言うまでもなく、比企谷小町の優しさはそこにある。」から「⑨その部屋には紅茶の香りはもうしない。」まで。
八幡が妹、小町に相談し、雪ノ下と由比ヶ浜を生徒会長にしない選択をした八幡は、小町、材木座、戸塚、川崎とサイゼで戦略をたてる。
サイゼの場面ではラノベには存在する川崎の弟「大志」は描かれていない。ラノベでは詳述されている小町が川崎達を引き連れてサイゼに現れた理由が省略されているためだ。

準備が整い「一色いろは」を説得することにした八幡。
推薦人名簿をいろはに書き写させているあいだ、いろはの自尊心(プライド)を煽る作戦だ。
「いろは」は原作者曰く「ふわぼあピッチ」。腹黒い性格をしていて見下した相手には本性を垣間見せる。
エンディングの後で、生徒会長室の整理を手伝っている戸部を切り捨て御免にするシーンも面白い。
たぶん原作者の女性観が色濃く反映されているのだろう。Pity....
上手く相手をのせ、生徒会長になることを承諾させた。

部室で雪ノ下と由比ヶ浜に生徒会長になる必要がなくなったことを話す比企谷。
由比ヶ浜の表情が良い。
一方、雪ノ下は少し落胆したかのような表情・動作が見える。
生徒会長選挙が終わり生徒会長室を去る城廻めぐり先輩の荷物運びを手伝う八幡。
めぐり先輩は、雪ノ下が生徒会長で由比ヶ浜が副会長、比企谷が庶務やっていて、めぐり先輩が遊びに来るという今は無くなってしまった選択肢の話をする。

そういう方向で話が進んでくれたら良かったのにと思う自分がいる一方、「まちがっている」からこのラノベが存在していると思う自分もいて、考えさせられる一話でした。

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