50歳からのアニメ

国際化したアニメを昭和世代から再評価してみます。

今日見たアニメ(四月は君の嘘 第18話)ネタバレ有り。

第18話 心重ねる
原作コミック第9巻87ページから188ページまで。
凪の学祭で凪と有馬がピアノを連弾する。亮太が携帯を通してかをりに彼らの演奏を伝え、かをりの心が動くというお話。今回のアニメ見て、まだ、原作コミックを充分に理解できていなかったと思い知らされた。

演奏が始まる。
チャイコフスキー 「眠りの森の美女」より「薔薇のアダージョ」と「ワルツ」。
凪の心のつぶやき「よしっ最高の入りだ。」

最初は伴奏(黒子)に徹していた有馬が途中から音を変える。
プレッシャーを感じる凪。しかし、今日の主役は彼女だ。
凪の心のつぶやき「上等 ! 」
公生のリードに食らいつき素晴らしい演奏をする凪。凪の兄への想い。
そして、公生のかをりへの想い。
ふたりのワルツが他の人達の心を動かす。

原作コミックでは音が無い分、有馬が序盤から音を変えているという錯覚に捕らわれていた。実際にピアノの演奏が入ると、結構長い時間、有馬がおとなしくしていたことが分かる。前後の台詞からでもある程度は類推できるのだろうが、チャイコフスキーの曲が自然と頭に浮かんで来る人でないとこの間合いは分からないと思う。

演奏終了後、楽屋に凪の兄が来て凪の兄が相座だと発覚する。
ここで凪の「嘘」が発覚するのだが、有馬が自分の勘違いだったと納得させられるシーン。
原作コミック161ページでは、ここで凪がお人好しの公生を見て「良かったグズで」と心の中でつぶやくのだが、読んでいて「何でグズ?」と首をかしげてしまった。
アニメでは「良かったニブくて」と訂正されているし、こちらの方がしっくりくると思う。台詞の一言一言がけっこう重たいこの作品にしては珍しい。

公生に影響を受けた妹凪の演奏が素晴らしかったことで、兄、相座武士に火が付く。
楽屋から走り出る武士。ドアから見えなくなろうとするその後ろ足が、子供の頃の兄のスニーカーに変わり、子供の姿の兄がかけていく後ろ姿に変貌する。
原作コミックでは何気なく見落とししていたシーンが、アニメでは素晴らしい(凪の)心の描写となって映像化されている。

演奏終了後、かをりの病院を訪れる公生。
屋上で子供相手にピアニカを弾いているかをり。
子供達がかをりに問う。「あのひと。お姉ちゃんの彼氏?」
かをりの答「んー。全然違うよ。あの人、外道って言うのよ。」(-_-;)

ヴァイオリンを弾けないヴァイオリニストかをり。
そして、彼女の後ろにいた公生。

公生がかをりに告げる。
「だからもういちどチャンスを下さい。君と肩を並べるチャンスをください。」
「もう一度、僕と一緒に弾いて下さい」

かをりの心の声。
「残酷な男の子、私にもう一度夢を見ろという」
「・・・諦めてたのに。君はまた枯れた心に水をくれるのね」
「欲張りな私はまた、夢を見ちゃうよ」
「いつか、君とワルツを、だなんて」
エンディング。

四月は君の嘘(9)

四月は君の嘘(9)


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