50歳からのアニメ

国際化したアニメを昭和世代から再評価してみます。

りゅうおうのおしごと!(ネタばれ有り)

タイトルだけを見ると「はたらく魔王さま」といったファンタジー世界のラノベと思ったのだが、『将棋』の世界の話だった。
試読版が昨年8月に出ていたので、一読してハマり、まずラノベを第5巻まで、次にマンガを第5巻までまとめ買いした。
第5巻の後書きにあるが、作者の「白鳥士郎」先生は、『初速』が悪く、第5巻までで終了する予定だったらしい。
実際、ラノベの第5巻では一段落付いた感じになっている。

現在、ラノベは第7巻が2018/1/13に、マンガは2017/12/25に第6巻が出ているが、
私は年末に購入した大量の実用書が未読のままなので、こちらはまだ購入していない。
しかし、この1月からアニメが始まってしまったので、アニメの感想と合わせて紹介したい。

アニメはAmazonのプライムビデオで第2話まで公開されている。


まず、将棋の世界を描いていると言っても、譜面やコマの動きと棋士の感情を描いているという将棋好きの本ではない。
どちらかというとロリ、美少女系といったラノベの世界に相応しい(^0^)内容となっている。

ただし、専門用語が多々あるので将棋をしたことが無い人や文字を読むのが苦手という人には
「構成: カズキ、作画: こげたおこげ、キャラクター原案: しらび、監修: 西遊棋」先生方が書いてあるマンガを読むことをオススメする。

ラノベではコマ読みで表現してあるバトル(対局)がマンガでは戦闘シーンに変わっていて、
将棋を知らない人でもそれなりに楽しめるよう工夫されており、アニメではコマを透けて描くなど更に洗練された表現になっている。

今ならKindle版が半額だ。(半額の期間は不明)

目次
「プロローグ」
「第一譜 クズの恩返し」 
「第二譜 押しかけ弟子」
「第三譜 初めての朝」
「第四譜 将棋の家」
「第五譜 登場! 白銀の聖騎士」
おまけ
「描きおろし小説」
「描きおろしおまけ4コマ」

まだ、アニメの方は第2話までしか発表されていないが、原作をかなりいじっている。
おそらくワンクールでラノベの5巻までやっつけてしまうつもりなのかもしれないが、
ラノベでの表現を苦労してマンガに落とし込んで、素晴らしい出来になっているものを
台無しにしないようにして欲しいものだ。
アニメの第2話は既にマンガの第2巻「第十一譜 あいの両親」まで進んでいる。

目次
「第六譜 対局開始」
「第七譜 誤算」
「第八譜 決着」
「第九譜 カレー名人」
「第十譜 JS研」
「第十一譜 あいの両親」 ←アニメ「第二局 弟子のいる日常」はここ迄
「第十二譜 研修会試験」
おまけ
「描きおろし小説」
「描きおろしおまけ4コマ」

アニメとマンガの違いは第1巻目次「プロローグ」および「クズの恩返し」、
第2巻「カレー名人」等を端折っているばかりでなく、
何故か、「改悪」になっている部分がある。

アニメ第二曲冒頭で、「九頭竜 八一」と「神鍋 歩夢」が対局中の昼食休憩で、
「八一」が弟子の「雛鶴 あい」と昼食を共にするシーンがある。
原作では外に出てベンチでおにぎりを食べるのだが、アニメでは食堂で食べるようになっている。
おそらく対局中は棋士会館の外へ出てはいけない規程になっているはずだから、
ここは良い(私はマンガだから構わないと思うのだが)として...

「あい」が作ってきた『おむすび』がアルミホイルに包まれている。

歯に電気が走るような感覚がしてこの『おむすび』すごくマズそうに見えた。
こんな違和感は原作マンガには無かったはずだ。

調べて見るとマンガの27ページでは『おにぎり』は「ラップ」に包まれているし
「八一」が好きな鮭が入っていたりする。

「カレー名人」を端折ったことによってJS研との出会いが変わったり、
浪速の白雪姫のイメージがちょっと違っているのはまぁ許容の範囲内か。
アニメを見ていても、それなりに面白いが出来れば、原作ラノベとマンガを
併せて読んで欲しいと思う。

原作ラノベ
Kindle

マンガ

ドラマCD付き

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